8月に大手3社で相次ぐ障害 「サーバー停止中も相場は動く」
XTB、Interactive Brokers、IGで2026年8月に相次いだ取引障害を検証。
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概要:Webull ThailandがPi Securities株99.36%を約1億ドルで取得。タイSEC承認後に買収を完了し、合算AUM2,000億バーツを目標に掲げた。

タイのオンライン投資市場で、Webullが一段と大きな勝負に出た。
Webull Securities(Thailand)は、タイで50年以上の事業歴を持つPi Securities Public Company Limitedの株式約99.36%を、総額約1億ドルで取得した。
買収はタイ証券取引委員会(SEC)の承認を経て、2026年8月31日に完了。Webullは今後、両社合計の運用資産残高(AUM)を2,000億バーツまで拡大する目標を掲げている。

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今回の買収は2段階で行われた。
Webullはまず、Pi Securitiesの支配株主だったCountry Group Holdings(CGH)が保有する約90.98%の株式を、約9,000万ドルで取得した。
さらに別の株主から約8.38%を1,000万ドルで取得。2件を合わせると、取得比率は約99.36%、投資額は約1億ドルとなる。
Webull Thailandは米NASDAQ上場のWebull Corporation傘下で、タイSECのライセンシー一覧にも掲載されている。また、2025年10月からタイ証券取引所(SET)の証券会社メンバーとして業務を開始している。
Pi Securitiesの強みは、長年にわたって築いてきたタイ国内の顧客基盤と証券ビジネスだ。
同社はタイ株やデリバティブを扱うほか、資産運用、投資助言、リサーチ、預託証券(DR)関連の事業も展開している。
Webullの発表によれば、Pi Securitiesはタイ先物取引所(TFEX)で取引高上位5社に継続的に入るなど、デリバティブ分野にも一定の存在感を持つという。
Webull側にとっては、ゼロからタイ国内の営業・リサーチ体制を拡大するより、既存の証券会社が持つ顧客、専門人材、商品基盤を取り込む効果が大きい。
買収後の重点分野の一つが、リサーチとAIの統合だ。
Webull ThailandのChonladet Khemarattana CEOは、Pi Securitiesが持つタイ市場のリサーチ力や投資専門家と、Webullのデータ、テクノロジー、AIを組み合わせる方針を示している。
また、Webullが持つ海外ネットワークやETF関連パートナーと、Pi SecuritiesのDR発行機能を組み合わせ、タイの投資家が海外上場企業や世界的な投資テーマへアクセスできる商品基盤の拡充も目指す。
人員面では、リサーチ、投資コンサルタント、ウェルスマネジメントなどの専門チームを強化する計画だ。
Webullが狙う顧客層は、オンライン取引を行う個人投資家だけではない。
富裕層向けには、2025年に開始した「Webull Prime」やGaysorn Villageとの提携を活用し、ウェルスマネジメント事業を強化する。
一方、マス・アフルエント層に対しては、タイ国内の銀行との提携を通じてグローバル投資商品へのアクセスを広げる計画だ。
さらに、TrueMoney内で利用できる「Mini App」の提供も予定しており、より幅広い個人投資家との接点を増やす構想を示している。
Webullは、Pi Securitiesとの合算AUMについて2,000億バーツを目標に設定した。
今回の1億ドル規模の買収は、単なるオンライン証券アプリの利用者拡大ではなく、証券取引、デリバティブ、リサーチ、ウェルスマネジメント、海外投資を含む総合的な投資サービスへ事業領域を広げる動きといえる。
ただし、買収完了直後から両社のサービスが全面的に統合される予定ではない。
初期段階では、Webull ThailandとPi Securitiesはそれぞれのブランドで独立して営業を継続し、既存顧客へのサービスも維持する方針だ。
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