Chance Voight 6社に清算命令 債務超過1,180万NZドル、新規資金で既存債務を支払い
ニュージーランド高等法院がChance Voightグループ6社に清算を命令。新規投資家の資金を既存の利払い・償還に充てていた実態や、5,040万NZドルの投資家資金、債務超過の状況を解説します。
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概要:CMC Marketsの運用管理資産が過去最高の463億ポンドに到達。B2B事業や豪州株式取引の成長、税引前利益20%増、2027年度の収益見通しを解説します。

CMC Marketsが、従来の「個人向けCFDブローカー」から、銀行やフィンテック企業に取引システムを提供する金融インフラ企業へと事業構造を変えつつあります。
2026年3月期は、投資口座の運用管理資産が過去最高の463億ポンドに到達しました。純営業収益と税引前利益も2桁成長となり、機関投資家・B2B向け事業がグループ収益の過半を占めています。
ただし、463億ポンドはCMC Markets自身が保有する現金や自己資本ではありません。顧客の投資口座で管理されている金融資産の時価総額であり、会社の支払い能力やCFD口座の安全性を直接示す数字ではない点には注意が必要です。

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CMC Marketsが公表した2026年3月期の運用管理資産(AUA)は463億ポンドとなり、前年度の375億ポンドから約23%増加しました。2024年3月期の405億ポンドも上回り、過去最高を更新しています。
投資サービスのアクティブ顧客数も、前年度の23万8,656人から28万1,442人へ約18%増加しました。一方、FX・CFDなどのトレーディング部門におけるアクティブ顧客数は、5万2,290人から5万5,081人への増加にとどまっています。
この差からも、今回の成長がレバレッジ取引だけでなく、株式などを保有する投資口座の拡大によって支えられていることが分かります。CMC Marketsの業績指標によると、AUAは期末時点で投資口座に保有されている顧客資産の時価総額として計算されています。
したがって、株価上昇による評価額の増加や、大規模な提携先からの口座移管も数字に影響します。「顧客から463億ポンドの現金を預かっている」という意味ではありません。
運用管理資産の拡大をけん引したのは、豪州の株式取引事業です。
同事業の純営業収益は1億4,030万豪ドルとなり、前年度の1億630万豪ドルから32%増加しました。顧客の取引活動と運用管理資産の増加が収益を押し上げたとしています。
CMC Marketsは豪州で銀行向けの株式取引基盤を提供しており、今後はWestpacおよびニュージーランドのASB Bankとの提携サービスを開始する計画です。
特にWestpacの株式取引事業は、約50万口座、運用管理資産約390億豪ドルの規模とされています。ただし、提携サービスは2026年6月時点で今後12カ月以内の開始予定であるうえ、通貨単位も異なるため、この390億豪ドルを現在の463億ポンドへ単純に加算することはできません。CMC Marketsの2026年3月期発表でも、両社との提携は準備段階にあると説明されています。
2026年3月期の純営業収益は3億9,260万ポンドとなり、前年度の3億4,010万ポンドから15%増加しました。コロナ禍で市場変動が拡大した2021年3月期を除くと、過去最高の水準です。
主な業績は次のとおりです。
一方、豪州での過去の取引処理に関する是正対応として、520万ポンドの費用も計上されました。収益拡大だけでなく、こうした対応が利益を一部押し下げたことも確認しておく必要があります。
CMC Marketsの事業モデルで最も大きく変化しているのが、銀行、証券会社、フィンテック企業などに取引基盤を提供するB2B事業です。
同社のB2Bサービスでは、APIやホワイトラベル形式を通じて、リアルタイム価格、流動性、注文執行、リスク管理、取引後処理などを提携先へ提供します。利用者の画面には提携銀行やフィンテック企業のブランドが表示されても、取引基盤の一部をCMC Marketsが担う場合があります。
同社によると、2026年3月期には機関投資家・B2Bプラットフォーム事業がグループ収益の過半を占めました。個人顧客を広告で一人ずつ獲得する方法と比べ、提携先が持つ大規模な顧客基盤へ一括してアクセスできることが強みです。
ただし、提携サービスでは、ブランド運営会社、口座の契約法人、注文執行会社、資産の保管会社が異なる場合があります。利用者はアプリやサービス名だけでなく、各機能をどの法人が担当しているか確認する必要があります。
CMC Marketsは、株式、FX・CFD、決済、暗号資産などを共通の取引基盤で扱う「Super App」の開発も進めています。
すでにマルチアセット基盤の展開を開始しており、米国株式の平日24時間取引や、暗号資産・金の24時間365日取引を組み込む計画です。Web3分野では、暗号資産の売買、保管、入出金、トークン化商品に対応するインフラも開発しています。
もっとも、すべての商品が同じ規制や資産保護制度の対象になるわけではありません。株式、CFD、暗号資産では、価格変動リスク、資産の保管方法、投資家補償の適用範囲が異なります。
一つのアプリで複数の商品を利用できても、それぞれの契約条件と規制上の位置付けを個別に確認することが重要です。
CMC Marketsは2026年7月1日、B2B事業が想定を上回るペースで成長しているとして、2027年3月期の業績見通しを引き上げました。
純営業収益の予想は、従来の4億6,000万~4億8,000万ポンドから、少なくとも5億5,000万ポンドへ上方修正されました。EBITDAについても2億5,000万ポンドを見込んでいます。
同社は、B2Bプラットフォームの固定費が比較的大きく変わらない一方、取引量や提携先が増えることで利益率が上昇する構造だと説明しています。2027年3月期の取引状況発表では、今後12カ月以内に複数の提携案件が稼働する予定としています。
ただし、5億5,000万ポンドは確定した実績ではなく、今後の取引状況や提携先の稼働を前提とする会社予想です。市場変動の低下、サービス開始の遅延、システム障害、規制変更などによって結果が変わる可能性があります。
今回の決算は、CMC MarketsがCFD取引だけに依存する企業から、株式投資、金融機関向けシステム、デジタル資産を横断するプラットフォームへ移行していることを示しています。
今後の焦点は、WestpacやASB Bankとの大型提携を予定どおり稼働させ、急速な事業拡大のなかでもシステムの安定性と顧客資産の管理体制を維持できるかどうかです。
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