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7月の機関投資家向けFX取引は前月比減 円買い介入の2日間に売買集中
概要:7月の主要機関投資家向けFX基盤は前月比で減少した一方、円買い介入日の取引が集中した。

主要な機関投資家向け外国為替取引基盤で、7月の平均日次取引高がそろって前月を下回った。FXSpotStream、Cboe FX、360T、Euronext FXの減少率は1.2%から7.8%。一方、4市場とも前年同月の水準は上回った。
月間の取引分布を大きく変えたのが7月30日と31日だ。日本の財務省が30日に円買い介入を実施し、31日には米財務省が加わった。両日は7月で最も取引が多い日となり、通常日の低調さを政策イベントが埋める形になった。
日本の取引所FXでは別の動きも起きた。東京金融取引所の「くりっく365」は7月の取引数量が前月比43.1%増え、トルコリラ円とドル円に売買が集中した。
4市場の日次平均は1.2~7.8%減
FXSpotStreamの平均日次取引高は1,581億1,000万ドルで、6月から1.2%減少した。前年同月比では51.7%増えた。内訳はスポットが1,122億2,000万ドル、スワップやフォワードなどが458億8,000万ドル。23営業日の合計は約3兆6,400億ドルとなる。
Cboe FXは月間1兆3,100億ドルを扱い、片道ベースの日次平均は567億9,000万ドル。前月比4.8%減、前年同月比24.5%増だった。
360Tのスポット日次平均は403億9,000万ドルで、前月比4.7%減、前年同月比20.9%増。Euronext FXは281億6,000万ドルで、前月比7.8%減、前年同月比10.8%増となった。
各社の集計対象は異なる。FXSpotStreamの総額にはスポット以外の商品が含まれ、Cboe FXは片道名目額、360Tはスポットを集計する。このため比較軸は、各基盤における前月比と前年同月比の方向となる。
介入日の売買が月間平均を押し上げ
360Tでは7月30日の取引高が616億5,000万ドル、31日が569億4,000万ドルとなり、月間の上位2日を占めた。この2日を除くと、7月の日次平均は385億9,000万ドルまで下がる。
Euronext FXでは介入2日間の取引高が合計1,073億3,000万ドルに達した。23営業日のうち2日、比率にして8.7%の営業日で、月間取引高の16.6%を生み出した計算だ。
同市場の7月全体の日次平均は281億6,000万ドルだったが、介入日を除く21営業日は257億3,000万ドル。前年7月の平均を1.2%上回る水準にとどまり、月間前年比10.8%増という表面の強さの多くを介入2日間が支えた。
3月の高水準からは距離
Euronext FXの7月平均は、2026年の高水準を記録した3月の397億1,000万ドルを約29%下回った。3月と比べた差は115億5,000万ドルで、ドル相場が大きく動いた春先ほどの取引活況は続いていない。
7月は前年同月比で伸びながら前月比で減るという二つの流れが重なった。市場基盤の取引量は1年前より拡大しているが、直近では減速し、政策イベントの発生日に流動性が集中した。
円買い介入は月間総額そのものより、日々の取引量の偏りを強くした。通常日の平均とイベント日の急増を分けることで、7月の市場活動の実像が見えやすくなる。
くりっく365は前月比43.1%増
機関投資家向け基盤が前月割れとなる一方、東京金融取引所のくりっく365は7月に263万4,199枚を記録した。前月比43.1%増、前年同月比86.6%増で、1日平均は11万4,532枚だった。
ドル円は51万5,253枚と前月から103.1%増え、前年同月比でも23.8%増加した。7月末の介入を挟んだ急激な円相場の変動が、国内の取引所FXにも大きな売買を呼び込んだ。
取引金額の概算では、くりっく365全体が約1兆9,211億円、ドル円が約8,202億円。取引枚数と金額の双方で円相場関連の商品が7月の市場を押し上げた。
トルコリラ円が全体の43.4%占める
7月の取引枚数で最大だったのはトルコリラ円の114万2,584枚。くりっく365全体の43.4%を占め、前月比62.8%増、前年同月比460.6%増となった。ドル円の51万5,253枚の2倍を超える。
トルコリラ円は高金利通貨のリラを円で保有するキャリートレード需要を背景に、6月にドル円を抜いて最大取引通貨ペアとなった。7月もその構図が続き、介入で注目を集めたドル円と、高金利を求めるトルコリラ円が市場を二分した。
7月の外国為替市場は、機関投資家向け基盤で通常日の取引が鈍る一方、円買い介入日に売買が急増した。日本の取引所FXではトルコリラ円の拡大とドル円の倍増が重なり、海外の機関市場とは異なる形で取引量が膨らんだ。
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